2100年01月01日

更新情報

このブログの性質上、過去の記事の更新は埋もれてしまうので、更新したらここに載せます。
あと、右のほうに小さくですがRSSとかもありますのでよろしかったら。

08-09-17:本篇休載の代わりとして、36の大阪紀行 その1〜南海ホークスメモリアルギャラリー篇〜36の大阪紀行 その2〜聖地巡礼篇〜を更新。順番にごらんください。
08-07-02:もうひとつのレア作品、少年の日、神様との約束を更新。
08-05-28:レア作品、更新しました。一夜限りの緊急復活一夜限りの再緊急復活を更新。
08-05-22:遅くなりました。許銘傑のオレが豊田さん!35回,36回,最許回,あとがきを更新。
08-05-01:更新情報を作成。
08-05-01:業務連絡を作成。
08-05-01:許銘傑のオレが豊田さん!30回-34回まで更新。
【関連する記事】
posted by 36 at 00:00| Comment(44) | TrackBack(2) | 業務連絡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月15日

36の大阪紀行 その2〜聖地巡礼篇〜

そう、難波に来たパリーグファンが乗る電車と言えば、南海電車!
南海電車に乗ったパリーグファンが行くところは!そう、あの駅しかない!


2260.jpg
初芝

はつしば






まさにロッテファンのみならず、パリーグファンのすべてが1日に5回祈りをささげ、
その生涯のうち、いちどは巡礼する義務があると言われる聖地、初芝についに行ってまいりました。

甲子園球場よりも、大阪ドームよりもここを優先する自分が嫌いじゃないです。
初芝駅は難波から南海高野線急行に乗り、堺東で各停に乗り換え5駅。

2259.jpg古くから「南海高野線 白鷺の次は初芝」と伝承されるわらべ歌は本当だった!
電車に揺られ、ようやく到着。

2269.jpgついに私は聖地初芝へやって来ました。

2262.jpg駅を一歩出ると、さすがに初芝だけのことはあって、ロッテリアがあります。
マクドナルドもモスもないのにロッテリア。初芝結界は雨とマクドナルドを寄せ付けません。


2263.jpgその名も気高き「ロッテリア ショップ南海初芝店」

東京に帰ってきてから調べたところ、私以外にも聖地巡礼記を書いている方がおり、
その方々によれば、ここのロッテリアではえびバーガーを食べるのが正式なお作法なのだそうです。

残念ながら事前にお作法を知らなかった私が食べたのは

2264.jpgロッテリアが社運を賭けて発売した絶品チーズバーガーセット。
聖地で食べるハンバーガーには、どことなく幕張の浜の香りがしました。



さて、聖地初芝に初芝があふれているのは当たり前なのですが、
さすがに初芝ともなると単品ではなく、さまざまな人物とコラボレートもしていました。


2270.jpg初芝駅構内、うどん・そば「なる瀬」


2267.jpgここに入ると知らないうちに金髪にされることでお馴染み「理容はつしば」の・・・


2268.jpg1階は立ち飲み屋「おかわり」で新旧デブサードコラボ


サードコラボといえば
2265.jpg同世代の片岡とコラボ(リフォームだけに。無理があるのは承知)












というわけで、初芝は数々の野球人たちがつどう、まさに聖地と呼ぶにふさわしい場所でした。


さて、古くから伝わる初芝にまつわる民謡の中には、
いまだ誰にもそのナゾが解明できていないものがあります。
今回私が初芝を訪れたのは、そのナゾを解くためでもあります。


そのナゾを解くべく、私は初芝駅の中のキヨスクに向かいました。

2271.jpg初芝駅キヨスク


しかし、初芝駅のキヨスクにはその問題のブツは売っていませんでした。

まさか・・・
あんなにどこにでも売っているものが、
こともあろうに初芝駅のキヨスクに売っていないなんて。

私はある事実に気付いて慄然としました。




ひょっとして・・・

あの伝承は本当だったのか。
あの言い伝えが本当であるが故に、この場所ではアレは売れないのか!

なんと恐ろしいことでしょう。
古くから伝わる、荒唐無稽なわらべ歌のなかに、驚くべき真実が隠されていたのです!


私は、いままで見捨てられていたそのわらべ歌を検証するべく、
駅前のコンビニでそのブツを買ってきました。



ついに、ついにあのナゾがいま解き明かされようとしています!
私は実験の準備をし、伝説のわらべ歌を歌い始めました。














2272.jpgロッテのチョコはー

2273.jpg銀紙はがすと
2274.jpgすぐ

2275.jpg溶けるー

2276.jpg



結論!

2277.jpg聖地初芝においては、

ロッテのチョコは本当に銀紙はがすと

すぐ溶ける!

(この日の堺市の最高気温/33℃)


※本当にみるみる溶けました。
 なお、実験に使ったガーナミルクは、このあと36がおいしくいただきました※




以上、36の大阪紀行、おわり。
くだらなくてすみません。

posted by 36 at 00:00| Comment(8) | TrackBack(0) | 36、大阪を行く。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

36の大阪紀行 その1〜南海ホークスメモリアルギャラリー篇〜

最近更新をサボってますが。。。

私、夏休みを取るため本編の更新を一週お休みさせていただきます。
その代わりと言っては何ですが、この夏の大阪紀行について。

先日休みを利用して大阪へ行って来ました。

Image148.jpgImage147.jpgImage145.jpgいかにも大阪的雑感写真








大阪に行ったことは数えるほどしかないのですが、
今回はなんばパークスの南海ホークスメモリアルギャラリーを訪ねることに。

そう、なんばパークスは旧大阪球場跡地に建っているのです。
写真を撮り忘れたのですが、かつてのホームベースの場所には
ホームベース型のプレートがはまっています。

なんばパークスのホークスメモリアルギャラリーといえば、
南海の歴史を網羅しているものの
そのすべてにおいて「ノムさんに一切触れられていない」ことで有名です。

近畿在住の方からすれば今更感たっぷりの話でしょうが、
私なりに行って見てきました。

2258.jpgなんばパークス


2250.jpg入り口はこんな感じ。なんばパークスの屋上にあります。


中に入ると
2252.jpg勝ち取ったペナントやら
2251.jpg杉浦監督のユニフォームやらが展示され、
2253.jpg数々の名選手が紹介されているのですが、


噂通りノムさんの記述は一切ありません。


南海の歴史を紹介するコーナーにあっても


2254.jpg鶴岡監督時代は監督についての記述がある

2255.jpgノムさん時代は監督の記載がない


と、不自然なくらい完全無視の様相です。


南海の黄金期はノムさんが監督の時代だと思うのですが、
「○年で○回の優勝」という記述のみでまったく触れる気配なし。
何も知らない人でも不自然さを感じるほどの完全無視です。

ウワサには聞いていましたが、ここまでなんだなぁ・・・と
ア然としてしまいました。


では、ホントにこのメモリアルホール中まったくノムさんの存在は
なかったことになっているのか?ということで
ノムさん探しを始めました。


 ・

 ・

 ・

2256.jpg←これ、ノムさんじゃね?

この写真、いつの優勝の時かメモするのを忘れたのですが、
たしか5度目の挑戦ではじめて巨人をやぶり日本一になった
南海1959年(昭和34年)だったと思います(どなたか、近くにお住まいの方正確な年号を教えてください)。
鶴岡さんを胴上げしている中に、捕手のプロテクターらしきものを着けている人物がいて、
背番号下ひと桁に「9」の文字が見えます。


皆さんご存知の通りノムさんの背番号は19です(56年〜)。
とすれば、この捕手はノムさんではないでしょうか?
ちなみにこの年、29番は杉山光平外野手、39番は田沢芳夫投手、49番は皆川睦夫投手、
59番は山崎清内野手ですから、年号が間違っていなければこの捕手はノムさんしか有り得ません。

年号が間違っていた場合のことを考えてみます。
1959年以降はノムさんはずっと19番ですが、その前の優勝、1955年のときはノムさんは60番です。
このときに背番号19をつけていたのは三原ポカリ事件で名高い筒井敬三捕手で、
52年、53年の優勝のときもこの人が19番をつけています。

ノムさん以前の南海の捕手と言えば筒井さんと25番の松井淳捕手ですから、
この写真が1959年より前の写真だった場合はこの写真は筒井さんであると言うことになります。

つくづく、年号をしっかりメモしていなかったことが悔やまれますが、
「南海ホークスメモリアルギャラリーには、実はノムさんが写っている写真があった!」
という結論に、私の中では勝手にたどり着きました。

なお、繰り返しになりますが近畿圏在住の方で難波に行かれる用事のある方、
この写真が1959年のものであるかどうか、確認をしていただけたらこんなに嬉しいことはありません。


さて、私が大阪に行ったら絶対に行きたいと思っていたところがもう一つありました。
まさにパリーグファンの聖地である、あの土地です。
聖地巡礼篇へ続く。

posted by 36 at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 36、大阪を行く。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月30日

業務連絡

落ちてしまったんですね、本スレ。

とりあえず、うっすらと今週分は書き始めてはいたんですが、完成はさせていません。
自分でスレを立てることは、今回はとりあえずしないつもりです。
ex鯖ですから、また1週間耐え切れずに落ちる可能性も高いですしね。
次、もし立てばそのとき考えます。

アクセス解析を見ると、やっぱり落ちてから訪ねてきていただいてる方も多いので、
いちおう業務連絡をこちらでさせていただきます。

このブログ、結果として放置になってしまっていたんですが、
向こうが落ちた以上、こっちを細々と更新して行こうかな、と思っております。
オレが豊田さん、として大々的にやるかはわかりませんが。

とりあえず、過去作品をいくつかうpしておきます。
第一部がもうすぐ完成ですね。
第一部が終わった後は、見ていない人も多いであろうレアな作品を2〜3うpします。

※追記
なんか、ひさびさ更新したら、右側にあったカテゴリとかいろんなのが
全部下に行っちゃったんですが、これ何でなんでしょうね。
デザインは見ても横にあることになってるんですが、どうやっても下ですね。
どなたかこれ、直し方知りませんかね。

※追記の追記
自己解決。あせって下の記事のフォントの指定を間違えてました。
posted by 36 at 23:48| Comment(2) | TrackBack(0) | 業務連絡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月09日

2008 セッパッピー宣言

突然ですが、わたくし36は「セッパッピー運動」を提言いたします!!

・・・

セッパッピーって何?と皆さん思ったことでしょう。

セッパッピーとは何か?それを語るにはまず「オッパッピー」を語らなければいけません。

みなさんご存知の小島よしおの「オッパッピー」は「ocean pacific peace」の略だそうです。
英文法的には正しくないですが、「太平洋に平和を」という意味だそうで。

では、「セッパッピー」とは?
「Central & Pacific peacefully」の略です。
セントラルも、パシフィックも、お互いがお互いに敬意を払い、尊重しあって、
必要以上に敵愾心を燃やすことなく、過度に他の球団に依存したり、他の球団を利用したりすることもなく、
いまの12球団が12球団のまま共存共栄していく、そんな様をあらわしています。

ファンを失望させない野球界を。
子供に夢を与える野球界を。
セントラルに、パシフィックに平和を。

はい、セッパッピー。


賛同していただける方はトラックバックなど、お願いします。
バナーとか作りたいなあ。

posted by 36 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | セッパッピー運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月15日

36の台湾紀行 その5

高雄から台中に移動しようとしたんですが、
高雄駅に着いた時点で時間はもう6時!
試合開始は6時半なのに。。。
高雄駅⇒新左營駅(高鐵左營駅)⇒台中、と移動するのにまだまだ時間がかかる。

高雄駅に着いた我々を待っていたのは、いかにも熱帯らしい猛烈な大雨(スコール)!
Image125.jpg
台湾の真ん中を北回帰線が横断しているので、台湾南部は文字通りの熱帯。
しかもいちばん降雨量の多い9月に台湾に行ったわけで、豪雨に降られるのも当然といえば当然なんですが。
正直、台風の雨なんかよりよほど強い雨でした。

命からがら高鐵に乗り込み、ほどなく高鐵台中に着いた我々ですが、
Image126.jpg
ここ(高鐵台中駅=在来線新烏日駅)で乗り換えるはずだった台中線(山線)が40分も来ないことが判明!
接続悪っ!試合終わるわ!
仕方が無いので、タクシーで球場に向かいました。
Image127.jpg
台中の球場は、かつて許さんが所属していた台中金剛(現在は合併して誠泰コブラス)の本拠地、
台中球場(正式名称:台灣省立體育棒球場)であります。

さて、ここで私が心配していたのは、台湾の球場の客入りをあまり知らなかったので、
もしチケットが売り切れていたらどうしよう?ということでした。
満員で入れなかったら・・・ 杞憂でした。
Image129.jpg
試合開始の1時間半後に到着して、バックネット裏の一列目ゲット。
ここは川崎球場かと思いました。

さて、カードは中信鯨vs.興農牛。
この球場は興農の本拠地なのですが、中信の主催試合らしく、中信が後攻でした。
Image128.jpgチケットにも中信のロゴが。










中信といえば日本との選手交流が盛んで、
郭源治、郭李建夫、タイゲイニーや阪神の抑えとして活躍したリベラ、
カブレラ(L)とミラバルの険悪コンビ、ドミンゴ(E)、セラフィニなどがかつて所属しており、
変わったところでは有働、小桧山、あの中山裕章も在籍していたなど横浜とのつながりも深い球団です。
現在は元オリックス⇒欽ちゃん球団で、山本事件の余波を食らって退団した藤本博史が在籍していますが、
残念ながらこのときは2軍落ちをしてました。
 また、興農は井場(退団)、栗山という2人の日本人選手を抱え、
今年の春先までは芝草宇宙が、昨年は竹清剛治が在籍していました。
ちなみに中信、興農の両チームに在籍したのがあの中指ウォーレンです。

中信の先発は元日本ハムの井場友和だったのですが、私が到着した時には1回3失点で降板したあとでした。
リリーフのマウンドに上がったのはこれも元日本組、元オリックスの余文彬。
余文彬が4回を投げ、残る3回は近鉄⇒オリックスの栗田雄介が投げました。

試合はこんな試合でしたが↓
http://online.cpbl.com.tw/GResult/Result.aspx?gameno=01&pbyear=2007&game=239
私としては別にどっちが勝ってもいいので、
応援などを気長に眺めておりました。

一塁側、中信応援団
Image138.jpg

三塁側、興農応援団
Image152.jpg


台湾の野球は、ご存知の通り鳴り物を盛大に使った、ある意味日本よりもやかましい応援です。
応援団は数十人しかいないにもかかわらず、
「加油、加油、張泰山!」
とコールリーダーがトラメガで怒鳴りまくります。
Image149.jpgImage150.jpg
両チームあわせて、張泰山が一番人気かな〜という声援の大きさでした。

応援を聞いてて思ったのですが、応援歌というかヒッティングマーチに、日本の曲が結構使われています。
ダッシュKEIOやポパイなど、日本でも野球の応援歌として使われているものはもちろん、
変わったところでは興農が「名探偵コナン 愛のテーマ(作曲はあの大野克夫)」を使ってました。
あの曲、応援歌にするとすごくカッコイイんですよね。
あと、何故?と思ったけど意外にいいのが「北酒場」。前奏からやります。
http://mariko.be/midi/natumer2/sakaba.mid
ドあたまの2小節後の3小節目から、Aメロの最後まで(♪似合う〜まで)です。
前奏の後半4小節なんかはかなり細かいフレーズですが、トランペットの兄さんは完璧に吹いていました。
日本ハムとか、「北酒場」使ってもいいんじゃないでしょうか?カッコいいです。
あと、「宮島さん」もありました。台湾に宮島さんはないと思うのですが。

売店は日本と比べるとほとんどないに等しいです。
チキンを売っている売店が一つ、ジュースとビールを売っている売店が一つ、
グッズを売っている売店があるだけです。
Image133.jpgImage134.jpg
興農の応援で使われていたチアホーンを土産に買ってきました。プオーとものすごい音がします。

お客さんが少ないので、客席は移動し放題。
最前列からはブルペンや素振りしている選手が目の前に見えます。
なぜかカメラマンが松坂Tシャツ(しかもレッドソックスの)を着ているのが印象的でした。
Image153.jpg

翌日、新聞を見てもまったく触れられてなかったのですが、この試合珍しいことがありました。
中信の打者、たぶん5番の陳嘉宏だと思うのですが、
レフトポールスレスレに特大の打球を打ちました。
ネット裏で見てた私にはポールを巻いたように見えたのですが、判定はファウル。
これに中信首脳陣が飛び出してきました。試合は5分ほど中断、いったんは引き下がったのですが、
ベンチから審判を野次っていたらしく、次打者郭岱詠のところで審判が試合を止め、
中信の誰かに退場を宣告しました(背番号は81に見えたんですが、中信に81番はいません。誰だったんでしょう)
審判は西洋人だったんですが、Get out!と叫んでいました。退場宣告のポーズは日本と同じ。
私、日本では退場を見たことがなかったんですが、まさか台湾で見るとは思いませんでした。
退場を命ぜられた人は納得のいかない様子で、なかなか球場を出て行かなかったのですが
審判団に引きずられて、ベンチ脇の通路からなんとバックネット裏の座席を通って退場していきました。

試合終了後、選手たちはスタンドに一礼
Image154.jpg

おまけ 帰りのタクシーから見つけた店
Image155.jpg
「ふんどし大王」て。










もうひとつおまけ 台湾で買った雑誌
Image078.jpg

中の特集記事「郭泰源日本を行く」
Image1371.jpg
郭さんは日本で、千葉マリンやら西武ドームやら神宮球場やらを訪ねたようです。

キャプションにも本文記事にも一切登場しないのに、地味に郭さんとのツーショットが載っていた許さん
Image1381.jpg

posted by 36 at 14:54| Comment(0) | TrackBack(1) | 36、台湾を行く。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月08日

36の台湾紀行 その4

謎の人物は英語で話しかけてくるのですが、
残念ながら私の英語力が足りないのと、
謎の人物の英語もものすごく中国語なまりのため、意思疎通はほとんどできず。

電話を切った後、警備員さんが地図を描いてくれたので、そこに行くと。。。

??「さきほど電話をくれた日本人の人ですか?」
Image117.jpg










謎の男、彼の正体は陳啓發中正高工体育組長
日本語で言うと体育科主任であり、つまり体育科の主、です。
彼は許さんが在籍していたころから体育科におり、つまり許さんの恩師にあたるのです。

陳先生が高校時代の許さんについて語ってくれました。
「許銘傑は入学したときは、腕は長かったですがとても背が低かったんです。
 在学中にすごく背が伸びましたね。彼はとにかく球が速かった。
 当時台湾でいちばん速かったのではないでしょうか。17歳のときに、2回台湾一になっています。
 そのころの中正工高は強かったですね。
 残念ながら10年ほど前に中正高工の野球部は活動休止になってしまいました。
 いま私たちで再建しようとしているのですが・・・」

ちなみに、話が終わってから陳先生に
「今年で、許銘傑は台湾に戻ってくると思いますか?」と逆取材をされてしまいました。
「残念ですが、今年の成績ではそれも有り得ますね・・・」と答えざるを得ませんでした。
陳先生は少し寂しそうに笑うと、私に手を差し出しました。
中正高工の星として中華職棒に飛び立ち、日本に羽ばたいていった教え子を懐かしむような目でした。


さて、帰りがけに許さんの出身中学、五福中学の前を通ってきました。
Image124.jpg
この中学に通っていた時代に許さんは世界一になっています。

さて、高雄で予定時間を大幅に超過した私は、
慌しくも高雄を後にし、台中で行われる中信×興農戦を観戦すべく、次なる目的地、台中に向かいました。

posted by 36 at 00:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 36、台湾を行く。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月04日

36の台湾紀行 その3

そんなこんなで高雄駅からタクシーで中正高工に向かいました。この中正も蒋介石の中正です。
ちなみに中正高工の公式HP↓
http://www.ccvs.kh.edu.tw/
一度オレが豊田さんでも触れましたが、ここは林威助の母校でもあります。
Image113.jpgImage120.jpg
かなり立派です。堂々とした、近代的なつくり。
日本の私立高校でも、なかなかこれだけ立派なところはないんじゃないでしょうか?
わらわら歩いている学生の数を見ても、かなり大きな学校である事がわかります。

さて、しばらく中正高工の周りを散策したのですが、何も分からん。
当然ですが外観はものすごく普通の学校なのです、それはそれは普通の学校です。

image121.jpgいちおうグラウンドらしきものは発見したのですが、
走っているのは女子
ソフトボール部でした。
バスケコートなんかもあったのですが、肝心の野球場が見つからず。





このままでは何のために高雄に来たのかわからない!
なんとか許さん情報を手に入れなければ、ブログのネタがない取材旅行にならない!

 ・
 ・
 ・
警備員さんに突撃。

カタコトの中国語と、カタコトの英語と筆談で意思疎通に挑戦。


36 「私は棒球選手であるところの許銘傑を応援している日本人だ、許銘傑を知っている人はいないか」


警備
「許銘傑とはここの生徒か?」
( ゚д゚) ・・・・

国民的ヒーローじゃなかったんかい。
あとでわかったことですが、実は台湾人でいま中華職棒はあまり人気がありません。日本野球もです。
台湾で流行っているのはあくまでメジャーリーグなのです。
新聞を見てもそうです。いくつか新聞を見ましたが、スポーツ欄はメジャー情報が大半です。
王建民がメジャーで2年連続19勝を挙げたりしていることも影響しているのでしょう。
メジャーはヤンキース(洋基)の試合を毎日テレビ中継していますし、
新聞にはその日の試合日程まで書いてあるのに、
中華職棒の記事なんて本当に隅っこにしか載っていません。
事実、街で見かけたマクドナルドや、コンビニなんかでも
王建民の等身大パネルはいくつか見かけましたが、
その他に野球選手が取り上げられた広告の類はまったくありませんでした。
↓等身大パネルなど
.\ Image110.jpg

出身高校の警備員さんすら許さんを知らないという事実にクラクラしましたが、
気を取り直して警備員さんに交渉。
36 「このために日本から来た、なんとか許銘傑を知っている人に会わせてほしい」
警備「ちょっと待て・・・(電話を取る)あqwせdrftgyふじこlp;@:?
台湾人は例外なく電話の声がものすごくデカイ。
警備「(無言で受話器を渡す)」
36 「・・・為(ウェイ)?」
??「Do you speak English?」
36 「Yes, I'm the Japanese cheering Hsu Ming-Chieh, Do you Know him?」
??「Yeah」

この電話に出た人物がカギを握っていたのです。。
まだつづく。
posted by 36 at 18:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 36、台湾を行く。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月03日

36の台湾紀行 その2

と、いうわけで、高鐵(台湾新幹線)に乗って高雄まで行ってきました。
Image100.jpg
東海道山陽新幹線のN700系の改良型なんだそうです。
ちなみに、N700系が何なのかはよくわかりません。






高鐵は台北を出てすぐに板橋に到着、さらにしばらく走ると国際空港のある桃園に着きます。
このへんは、都会であることもあってか、車窓の風景は東京とあまり変わりません。
しかし、桃園を出るとあたりの風景は一気に田舎化します。
吉都線あたりのような、山と田んぼとやや南国調の畑が入り混じった景色が続きます。
ときどき、バナナの木が生えてたりしてさらに南国ムードは満点。
その中を、高鐵は場違いなほどビュンビュン飛ばします。
最高時速は300キロらしいですが、実際それに近いぐらい出してます(車内電光案内板に時々速度が出ます)。

車内販売はポテチやチョコケーキなど。
朝飯を食べる暇がなかったので車内で買おうと思ったのですが、あんまり食事系のものは無し。
ただし、ポテチとケーキはすこぶる美味でした。
飲み物はミネラルウォーターと烏龍茶。台湾は地元の人も生水を飲まないので、
どこに行ってもミネラルウォーターのペットボトルが売ってます(レストランでも、水は有料です)。
サイズは日本のものより少し大きい600mlが主流。

さて、80%以上は田畑が続く沿線を過ぎて、到着したのは高鐵左營駅。
高鐵での高雄の最寄り駅です。
採光性を重視して、昼間は電灯がいらないんだとか。たしかに、明るくて広々としています。
日本の新幹線の駅よりずっと綺麗です(開業して間もないから、というのもあるでしょうが)
ここからは在来線の台鐵に乗り換えて、着いたところが高雄駅。
Image104.jpg

そう、我らが許銘傑を育んだ街、高雄です。
高雄は台湾第二の都市であり、台北よりは道も広く、日本にかなり近い町並みです。
工業都市兼港湾都市。そういう意味では、川崎とかのイメージに近いかもしれません。
台湾には全体的に日本と同じようなチェーン店がいっぱいありますし、
そういう意味ではあまり海外っぽくはありません。

Image106.jpgImage105.jpgマクドナルドとモスの看板

マクドナルドは「麦當勞」と書きます。発音は「マィタンラォ」。
原語の「マクダーナル」に近い感じですね。
ちなみにモスは「摩斯漢堡」。「漢堡」が「バーガー」です。





Image107.jpgケンタッキーは「肯徳基」。「ケンドゥジー」です。
あのじいさんは台湾でも健在です。







高雄に着いた私がまず最初にした事。それは飯を食う。
台北ですでに空腹だったのに、ちいさなポテチとチョコケーキのひとかけらで我慢していたので、
かなり腹が減っていました。ガイドブックにも載っていた、高雄車站近くのお店へ。
鉄道をテーマにしたレストランということで、店内には駅標とかが飾ってあるんだそうです。
素朴な中華料理でしたが、どれもめちゃくちゃ美味いんです。
台湾のいいところって、たっかい金払わなくても、「そこらの店がめちゃめちゃ美味しい」ことなんですよね。
もちろん、小籠包で有名な鼎泰豐なんかは、それはそれで感動的な美味さなんですが。

Image102.jpg向こうのほうではおっちゃんたちが怪気炎











Image101.jpg私はビール。台湾ビール(酒)はアルコールやや薄めで、飲みやすい。
私にとっては薄すぎて、全然飲んだ気しませんでしたが。

店の兄ちゃんたちがまた気さくで、ニッコニコしてました。
お会計をまけてもらえました。「サービシュ」だって。ありがとう兄ちゃん。







さて、ここで中華料理をバクバク食い、ビールをガブガブ飲んでいる間に、時間が3時近くになってしまいました。
やばい。このままでは何のために高雄に来たのかわからん。

焦った私はとりあえずタクシーに乗り込み、許銘傑の母校、中正高工に向かったのでした。
思ったよりも書くことが多くて進まないんですが、つづく。
posted by 36 at 17:47| Comment(0) | TrackBack(1) | 36、台湾を行く。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月26日

36の台湾紀行 その1

えー、36です。
このたび、夏休みを取って台湾に行ってきました。
台湾と言えば、私が名前を勝手にお借りしている許銘傑選手の故郷です。
こりゃあ、許さん関連施設巡りをしなければ!と言うことで、台湾旅行記。
本スレに書くのもアレなので(別に私の私物スレじゃないので)、ブログ作ってこっちに書きます。

あ、ちなみにここは同時に私の名義の作品の保管庫にもなる予定です。
私のものしか転載しないので、他の方は↓
http://hsutoyoda.blog109.fc2.com/
こちらのまとめブログをどうぞ(いつもお世話になっています。感謝してます)。

さて、喜び勇んで台北に向かいました。
着いたところは桃園空港。桃園県というのは台北の隣の県でして、言うなれば成田みたいなものです。
ま、ここには高鉄(台湾新幹線)が通っているので、成田よりは数倍アクセスは良いですが。

ちなみに、オレが豊田さんのコアなファンの方は、第一部の33回で、
許さんの娘さんについて書いているくだりを覚えていらっしゃるかもしれません。
あのときにちょっと触れた空港が、桃園空港です(当時は桃園中正空港でしたが)。
ちなみに、「中正」というのは蒋介石の名前なんですが(「介石」は字)、民主化された台湾の現行体制では
蒋介石はあんまり人気がありません。なので、中正の字は取っ払われたわけです。

で、無事台湾に入国したわけですが、着いてみたら台風直撃
いちおう、台北市内を観光するコースがツアーについていたんですが、

中正紀念堂も↓
Image062.jpg

忠烈祠も↓
Image065.jpg

故宮博物院も↓
Image066.jpg

台北101(世界第二位の高さのビル)も↓
Image075.jpg

台風でお休み。外観を見るだけでした。
そら建物からして中国風ですから異国情緒はありますが、
中身を見ないと有り難味がまったくわかりません。
仕方が無いのでホテルで寝てました。

ちなみに台湾のテレビは字幕がとても充実してます。
台湾の共通語は極めて標準の北京語ですが、地元の人同士は台湾語を使ったり、
客家語を使う人もいますし、年配の人だと日本語だったりもします。
言葉が色々あるので、わかりやすいように字幕が入っているんですね。

で、台湾のテレビはドラえもん(中国語では「多拉A夢」。まんまやんけ)だったり
こち亀(なぜか中国語では「烏龍派出所」)だったりが放映されていて、それはそれで面白かったのですが、
今回の醍醐味はやはり台風関連のニュース。
キャスターがしゃべってる事はまったくわからないんですが、
漢字の国だけあって、書いてある事はだいたいわかります。
しかも、シンプルなので、深刻な状況なのはわかるんですが、なんか笑えます。

「韋怕襲北台」(「韋怕」は台風12号=国際名「ウィパー」)
「風勢増強、遊客人数少」
Image080.jpg

「速度増快 強度減弱」
「下午3点(午後3時)満潮 八里巌防海水倒灌」
Image079.jpg

何となく意味はわかりますよね。

さて、こんな状況だったんですが士林夜市に出撃。
台湾といえば夜市。夜中まで街中の喧騒は絶えません。
日本で言うと、夜版の原宿みたいなもんです。それぐらい混雑してます。
Image099.jpg Image095.jpg Image096.jpg

台湾ではいま日本語がブームで、街中あちこちに日本語が書いてあります。
その中でも夜市は日本人観光客も多いので、日本語率も高いのですが、

Image093.jpg「料に入ってティー」って何だよ。








Image111.jpgMCJH-TWJプロデュースのショップがついにOPEN
「人気モテルのアナサーライフ」
いろいろツッコみたいところはあるんですが
まずMCJH-TWJって誰だ(ぐぐったら木村井泓さんという人らしいですが、どっちにしろ知らない)。




さて、台風でさんざっぱら予定は狂ったんですが、
台風も過ぎたので、いよいよ許さんの故郷、高雄に出発です。
posted by 36 at 01:34| Comment(0) | TrackBack(1) | 36、台湾を行く。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月21日

一夜限りの再緊急復活@許銘傑のオレが豊田さん!

セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下陳さんの訳)

読者の皆さん、お久しぶりですねえ。
本当に、もうオレがここにこうやって書くことはないと思っていたのですが、
今日は書かなきゃイカンと思って、こうやって筆を執りました。

前にオレがこうやって書いていたのは2003年のことでした。
ホークスが日本一になり、伊東監督が引退したあの年です。
そうそう、あのころはまだダイエーだったんですよねえ。
その後、オレはあんまり成績が残せてはいないものの
なんとか日本で野球が続けられていますし(まさか張が先にクビになってしまうとはねえ。
あの有り余る才能をケガと練習嫌いで棒に振ってしまったのは残念です)、
ライオンズも久しぶりの日本一(何と12年ぶりです)になれた。
その後はロッテ、日本ハムが地の利を生かして日本一になり、
まさにパ・リーグは群雄割拠、2007年も面白いシーズンになることは必定です。

ライオンズは松坂大輔の穴を誰が埋めるのか。
オレもその一端を担わなければならないのだけれど、
やはりこれが一番の焦点になるでしょうねえ。
ライオンズだけでなく、各チームが昨年の課題を克服して、
何とかファンの皆さんに面白い野球をお見せしなければならないと切磋琢磨しているところでしょう。

 まさに球春到来、野球は今年も面白い、と万々歳で開幕に向かって行きたいところですが、
今日は残念なニュースが入ってきましたねえ。オレはもう、ガックリしてしまいましたよ。
オリックスが、バファローズという名前を捨てる方向で動いているのだそうです。
まったく、このチームは何回同じ轍を踏めば気が済むの。
近鉄と合併した時にも、浅墓な思惑がチラチラと見え隠れしてどうにも納得がいきませんでしたし、
その後の戦略も相変わらず場当たり的でしょう。中村さんが監督だという時点で何をかいわんやです。
若返りと言いながら清原さん、ノリさんを取って、取ったかと思えばノリさんを追い出して、
素晴らしい神戸のあの球場を捨てて、見にくい大阪ドームをメインにする。戦略に全く一貫性がないんです。
今回だってそうですよ。名前をこのタイミングで変えるなら、
最初からバファローズでもブルーウェーブでもなくすればよかったんです。
このタイミングで変えるというのが、
オレには「旧近鉄ファンを取り込むのに失敗したから」にしか見えないんです。
そもそも、ブレーブスという名を捨てたのも、今回と似たような経緯だったじゃないですか。

 あのね、球団のニックネームってのはそのまま、球団の魂なんですよ。
そんなにポンポン、レフトとライトを替えるみたいに安直に変えられては困るんです。
どこの編成本部長とは言わんけども。
そりゃあ、ニックネームを引き継いだホークスやライオンズが、
前の球団と全く同じかと言えばそうではないけども、
少なくとも「歴史」の一部には組み込まれています
(どっかの鉄道屋さんはその歴史を捨てようとしてましたけどねえ)。
逆にロッテを見なさいよ。いかにも昭和の匂いがする「オリオンズ」が「マリーンズ」になったことで、
いつの間にか都市型のオシャレな球団に変貌しました。
いまや、ロッテに指名されなかったからって
入団拒否する選手が出る時代ですよ(それがいいか悪いかは別ですが、時が流れたことは確かです)。

 16年前にブレーブスという名跡を捨て、3年前にブルーウェーブという名前を消し、
今またバファローズを葬ろうとしている。
それと一緒に、ファンの皆さんや選手や偉大なOBの人たちの
膨大な思い出が忘れ去られていくんです。
あの金貸しのおじさんに、何の権利があってこんなことが出来るんですか?
オレは、腹が立ってどうにもたまらんのです。
言っておくけど、選手に罪はありません。北川さんだって水口さんだって、
楽天に行った礒部さんだって岩隈クンだって、
そりゃあの時は辛かっただろうけど今は一生懸命、なんとか野球を盛り上げようと頑張っている。
選手や現場のスタッフがそれだけ頑張っているのに、エライ人がそれを無茶苦茶にしてどうするの。

 プロ野球ってのは、思い出のスポーツです。記録と記憶で出来ているスポーツなんです。
その記憶を消し去ってしまうのは、これはどう見ても野球をダメにしていくことです。
ホントにね、久しぶりに言うけど、こんなことをやっていたら日本のプロ野球はおしまいですよ。
旧近鉄、旧ブルーウェーブのファンの皆さんは、
合併した時点で自分の応援していた球団は死んだ、と思っているかもしれないけども、
名前が変わることによって、ブレーブスや近鉄バファローズの魂は今度こそ本当に完全に死にます。
山田も福本も、鈴木啓示もブライアントも、すべては思い出になってしまいます。
こうやって時代は移り変わるのかも知れんけど、とにかくオレにはそれが哀しくてたまらない。

 しかし、ファンの皆さん、日本のプロ野球に絶望しないでください。
新たな記憶が、また新しいプロ野球になっていきます。
ファンの皆さんに鮮烈な記憶を残すことが出来るよう、オレたち選手も前を向いて、精一杯頑張ります。
ですから、今年も球場に足を運んで、オレたち選手のプレイを生で見て欲しい。

皆さんの応援が、プロ野球を作っている。
このことだけは、たとえ球団名が変わろうとも、選手が集まり散じようとも、
いついかなる時も燦然と輝く、プロ野球の真理なのですから。

2006年05月13日

少年の日、神様との約束

一雄は、ある日小高い丘を歩いていた。

頂上にあった大きな木の横を通り過ぎようとするときイヤというほどぶつけてしまった。

すると、みるみるうちにその木のうろから煙が湧き出て、
その煙の中からひとりの老人が現れた。

「わしを呼んだのは誰じゃ」
「べつに呼んでないよ。おじいさんは誰だい」
「わしは野球の神様じゃ」
「野球の神様なの!? 僕野球が大好きなんだ。」
「ほう、おまえは野球が好きなのか」
「うん、こないだのパレードにも行ったんだ。ジョーにサインもらったんだぜ。
 かっこよかったなあ、みんな。」
「この日本でも野球が行われているが、見たことがあるかね?」
「もちろんあるさ、いつも後楽園に行くんだ。小さい頃からお父さんに連れてってもらってたからね」
「そうか。日本の野球はこれからどうなると思うかね?」
「これからどんどん強くなるさ。今はアメリカのほうが強いかもしれないけど、
 いつか日本がどんどん強くなって、アメリカもやっつけて、日本が世界で一番強くなるんだ。
 それを見るのが僕の夢なんだ」
「日本が世界で一番強くなるのを見たいのか」
「うん!すごく見たいよ」
「そうか。ではその願いを叶えてやる」
「ほんと!」
「わしは野球の神様じゃ、嘘はつかん。ただ、それには三つだけ条件がある」

「何でも聞くよ!その条件って?」
「一つは、この帽子をかぶることじゃ」
「帽子?」
「この帽子を、一生かぶり続けるのだ。絶対に脱いではいかん」
「お安い御用さ」
「二つめは、変なあだ名じゃ」
「変なあだ名って何?」
「何かは教えられんが、おまえには変なあだ名がつく。それを嫌がってはいかん。
 一生その名前で呼ばれるのじゃ」
「・・・それもまあいいや。三つめは?」
「三つめはな、おまえがそのときわしの隣にいることじゃ。
 日本が世界で一番強くなるには、お前の野球を愛する強い思いが必要なのじゃ」
「それだけ守れば、日本は世界一強くなれるんだろ!? うん、僕その三つを守るよ!」
「きっと守るんじゃぞ。そうさなあ・・・50年もすれば、その願いは叶うであろう」
「ずいぶん先だな・・・でも、頑張るよ!」
「そうか。では、50年後を楽しみにしておるぞ・・・」

老人はそれだけ言うと消えてしまった。

少年は、その後一生帽子をかぶり続け、
少し妙なあだ名をつけられたが、一生ニコニコしてその名で呼ばれ続けた。

そして、ちょうど50年後。2006年3月20日。
パンチョ伊東はペトコ・パークのはるか上空から、
50年前と同じ目の輝きで「その瞬間」を見た。
野球の神様の隣で。

本当のような、嘘のような、でも本当かもしれない話。
36の追記

2004年06月13日

一夜限りの緊急復活 許銘傑のオレが豊田さん

セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下陳さん改め東さんの訳)

 ご無沙汰しておりました。昨年のシリーズ終了後に筆を置いてから早くも半年以上が経過しました。
いやあ、時が過ぎるのは早いねえ。
オレが筆を執ることは当分ないと思っていましたし(園川さんの文章、毎週読ませていただいてますよ)、
またあっちゃいけなかったんですが、
今日とんでもないニュースを聞いて、思わずこうやって筆を執っています。

 昼のニュースを見てたら、オリックスが近鉄バファローズを買収するなんて言ってる。
野球協約で1チームが2つ球団は持てないから、事実上の吸収合併ですね。

 オレはねえ、このニュースを聞いて哭くことしかできなかったですよ。
パリーグで唯一、一度も身売りをしていない近鉄が無くなる。
いつでもドラマティックな野球をやり続けた、あの近鉄が無くなる。
思い返してみなさいよ、あの江夏の21球も、「巨人はロッテより」も、
10.19も、北川さんの代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームランも、
鈴木さんも梨田さんも栗橋さんも佐々木さんも新井さんも大石さんも、
阿波野さんも西本御大も太田さんも小川さんも小野さんも関根さんも、
土井さんも野茂さんも羽田さんも石井さんも金村さんもノリさんも赤堀さんも岩隈も、
マニエルもブライアントもブルームも、クラークもローズも、
みんなみんな近鉄バファローズなんです。こんな多士済々のドラマティックなチームが無くなるなんて、
オレは本当に哀しくてタマランのです。哀しくて悔しくて、哭いても哭いても涙が止まらない。

 オレにはね、フロントを責める気は無いんですよ。フロントは頑張ったじゃないの。
そりゃ仔細をいえばいろいろあるけれど、これだけ長い間一つの球団を持ち続けるというのはね、
愛情がなきゃ出来ないことですよ。苦しんで苦しんで、どうにも耐えられなくなったんでしょう。
それを責めるのは酷ですよ。でもね、オレはパリーグ本体とか、どこぞのオーナーには黙っちゃおれない。
近鉄はもうだいぶ前からSOSを出してたじゃないの。何で助けてあげられなかったのかねえ。

ネーミングライツだっていいじゃない。身売りでもいい、外資でもいい。サラ金だっていいじゃない。
問題があれば、野球協約を変えることだって出来たはずです。球団が無くなるよりはずっとずっとマシです。

 そりゃね、昔は違いますよ。プロ野球草創期は国民に定着もしていなかったし、
ひとつビシッと協約を決めて、それに合致する企業だけが球団を持って、残りを振るい落とせばよかった。
でもね、近鉄なんて名門ですよ。もう半世紀以上も球団を持ってて、運営のノウハウもある。
その球団がSOSを出してるなら、どうにでも救ってあげるのが人情ってもんじゃないですかねえ。
それを何ですか、あれもダメだこれもダメだ、とどんどん退路を断ったのはパリーグ本体と
ナベシネとかいうオーナーじゃないですか。オレは日本語がわからんからなんと読むかは知らんけども。

 だいたいね、今回の合併話だってね、どこのエライさんだってマトモに否定なんかしてないじゃない。
ファンはね、別に近鉄じゃなくたってバファローズじゃなくたって、最悪球団がなくなるよりはずっとマシです。
こういうところがね、ファン不在だって言うんですよ。ファンが望んでることを何もわかってないじゃない。
こんなことをやっとったらね、本当に日本のプロ野球はファンから見放されて終わっちゃいますよ。

 今からでも、何とかならんのかねえ。パリーグのオーナーの皆さん、
バファローズが今まで成してきた功績を思い起こしてくださいよ。
1球団無くなれば試合数が減るわけですから、当然自分のところの収入だって減るわけです。
次は我が身、泥舟で全部パーになっちゃいます。1リーグ制にして巨人戦と阪神戦の
おこぼれに与ろうなんてミミッチイことを考えないで、この状況をなんとかしてみなさい。
そうじゃなきゃ、ファンだけじゃない、オレたち選手だってチームを、リーグを見限るかもしれませんよ。
近鉄バファローズ、その愛すべきチームを何とか残したい。
一人一人が、自分の出来ることをやるのみです。

36の追記

2003年11月19日

36のオレが許さん!〜あとがきにかえて〜

2チャンネル オレガトヨダサンスレ ノ 36テス ハァー
(以下本人の訳)

 というわけで、全36回にわたって書かせてもらいました「オレが豊田さん」ですが、
いったんここで最許回とさせていただきます。
皆さんの応援の書き込み、本当に毎週ありがたく読ませていただきました。
 元々西武ファンではあったものの、別に許さんファンでも何でもなかった私ですが、
これを書き始めてからというもの、だんだん毎週許さんのことが気になり始めて、
日台戦の日は仕事を休んで試合を見てしまいました。
 いちおうオフということでネタも少ないですし(シーズン中でもけっこうキツいときがありました)、
私が個人的に来春からものすごく忙しくなりますので、
週1回というペースで書けそうもないということで、いったんご挨拶をさせていただきました。
 皆さんのお許しがいただけるのであれば、来春からもヒマがあったら書くかもしれませんので、
もしそうなったときはまたよろしくお願いします.。

 元々字を書くこと自体は好きでしたが、ここまで毎週毎週ひとつの作品を書きつづけたことというのは
私の今までにもなかったことで、大変いい経験になりました。ある意味一生モノの思い出だと思います。
 最後の方は1回4レスも使ってしまってましたが、字数をカウントしてみると3000字ぐらいあり、
原稿用紙に換算すると7枚ぐらいのネタを毎週書きつづけていた事になります。
 仕事が忙しかったり、遊んでベロベロに酔ってから書いた事もあったりで、
正直めちゃくちゃ辛かったです。一度泣きました。
それでも、毎週毎週書きつづけられたというのは、
これはもう完全に応援していただいた皆さんのおかげです。
本当に、いままで応援ありがとうございました。

 私の駄文を読んで、パリーグの事を、野球の事をちょっとでも好きになっていただけたら、
これに勝る幸せはありません。
その感謝の意を込めて、最許回を書かせていただきました。
私自身、自分で書いていくうちにパリーグがますます大好きになりました。
来年も再来年もこれからもずっと、パリーグを見つづけていこうと思います。

最後になりましたが、ネタにさせていただきました
三井投手や王監督などの関係者の皆さん、週刊ベースボール編集部の皆さん、
そして許銘傑投手と豊田泰光氏には、深い感謝を捧げたいと思います。

長い間のご愛読、本当にありがとうございました。

※最後になりましたが、ご愛読感謝企画としまして、
来週からはちょっとした企画をやろうと思っています。
皆さんへの私からの感謝の気持ちですので、また笑っていただけたら幸いです。

36の追記

許銘傑のオレが豊田さん!最許回

セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下陳さんの訳)

 9ヶ月にわたって、毎週オレが勝手なことをしゃべりつづけてきたこのコーナーも、
とりあえず今回をもって最許回とさせていただきます。
読者のみなさんには本当にたくさんの応援の声をいただきました。
そもそも、このコーナーは現在の球界にウンザリしているファンの皆さんを少しでも勇気付けたい、
そしてパリーグのよさを、野球のよさをもっともっと知ってもらいたい、
そういう意図で書き始めたものですが、 いつしかオレこそが皆さんに勇気付けられていました。
このコーナーで私の毎週の勝手な意見に対して賛同の意見を下さった方、厳しい批判を頂いた方、
また、直接意見は頂かなかったけれども、読んでくださっていた全ての方々に、
篤く御礼を申し上げたいと思います。
 オレがこのコーナーをやっていて一番嬉しかったのはね、現在の球界に対して、
「このままじゃプロ野球はつぶれるぞ!」という危機感を持っている人が非常に多いと分かったことです。
今の球界は、ほっておったらそのうち潰されてしまうんですよ。
今年だけでも、いくつその兆候があったことか。
ファンの皆さんがその危機を感じ取って、ファンの立場から
警鐘を鳴らしてくれているのは、オレにはとても嬉しかった。
 同時にね、真剣に心配してくださるみなさんの意見を見てね、オレのいるプロ野球、パリーグは
こんなにたくさんの人に愛されていたんだなあと、目頭が熱くなったことも一度や二度ではありません。
オレもね、プロ野球を、パリーグを愛する気持ちでは誰にも負けませんよ。
最近ね、オレや皆さんが思い描いている、理想のプロ野球が
いつの日か日本で繰り広げられたらいいなあと空想するんです。

 ――天然芝の緑が映えるグラウンド。太陽に選手の汗がキラキラと光る。
選手は子供のように、グラウンドの上を思いっきり飛び跳ねてプレーする。
 サインの交換。投手が構え、そして力いっぱいボールを投げ込む。
打者のバットが空を切る。力強いガッツポーズ。
 塁上の駆け引き。三塁コーチのサインに、走者がうなずき、
投手が振りかぶった瞬間に風のように駆け出す。
3秒間の攻防。打者は空振りして走者を助け、
捕手は矢のようなボールを二塁へ送球する。滑り込む。遊撃手がタッチ。
アウトかセーフか。塁審の手が、ゆっくりと横に広がる。
 外野をまっぷたつに割って、誰の目にも抜ける、やられた・・・と思われた打球を、
外野手が豹のように躍動、地面もフェンスも恐れぬスライディングキャッチ。
スタンドからは好守をたたえる大コール。選手からこぼれる白い歯。
 力と力の勝負。投手が何を投げても、打者は空振りしない。
真っ向勝負に、なかなか決着がつかずにいる。 固唾を飲んで見守る観客。
たびたび斜め後ろにはじけ飛ぶファウルチップやファウルフライ。それをあわあわと追う初芝さん。
 回は大詰め、ランナーがたまってピンチというところ。
スタンドの悲鳴と歓声に送られながら、リリーフエースがマウンドに向かう。
バッターボックスは長い間不振に苦しんだかつてのスター選手。
二軍暮らしが長くなり、顔は真っ黒に日焼けしている。
リリーフエースが満を持して投げ込んだボールを、かつてのスターが打ち返す。
ボールは夕闇のカクテルライトに照らされながら、大歓声のライトスタンドへ。
バッターは一塁ベース上で大きく飛び跳ねてガッツポーズ。一塁ベンチからチームメイトが飛び出す。
その奥では、監督がゆっくりと立ち上がり、コーチとゆっくりと握手をする。
顔をくしゃくしゃにしながらベースを回ってきたバッターに、手荒な祝福。皆の目には涙。
ややあって、ゆっくりとダグアウトを出てきた監督の姿が選手達の輪に埋もれ、
そしてゆっくりとその体が宙を舞う。
スタンドは、誰の顔もはちきれんばかりの笑顔、涙。
この瞬間を待ちつづけたファンの、それぞれの時間が止まる。
その瞬間、ダイヤモンドは確かに本物の「ダイヤモンド」となって、キラキラと光った――。

 オレは、数十年の歴史を刻んできたこのプロ野球という競技が、どれだけの人を感動させてきたか、
どれだけの人に涙を流させてきたか、よく知っています。
そのすべての野球ファンの思いを背負って、オレはマウンドに立っています。
しかし、オレだけが主役なわけではない。打席の打者、構える捕手、その向こうの審判、
前後左右を埋める観客の皆さん、そして実況席のアナウンサー、解説者、
カメラの向こうの全国のファンの皆さん。
すべての野球に携わる人々に、それぞれのドラマがあり、それぞれの想いがあります。


 プロ野球は、皆さん一人一人の中にあるんです。


 日本のプロ野球にいる、そしてかつていた全ての選手は、皆さんの声援を日々の力として
マウンドに上がり、打席に立ち、守備位置についています。
メディアには、そのオレたちの一つ一つのプレイを、偏らず漏らさず、
すべてファンの皆さんに伝えて欲しい。
選手たちの流した汗は、涙は、余計な装飾をつけないでもね、
かならず何よりも饒舌に何かを伝えるんです。
その証拠にね、みんなが覚えているんですよ。大下さんの青バットを。
長島さんの空振り三振を、 王さんのピッチャー鹿取を、宇野さんのヘディングキャッチを。
秋山さんのバック転を、星野さんのスローカーブを、
金田さんのタコ踊りを、大沢さんの土下座を、野茂さんのトルネードを。

それら全てがプロ野球であり、
それにまつわる皆さんの思い出そのものが、プロ野球をかたちづくっているのです。


 今日はドラフト会議の日です。カズオさんはメジャーに行きます。
また新しい血がプロ野球に入り、古い人たちはグラウンドを去るわけです。
しかし、人は変わっても、選手みんなの心の中には、
数十年の歴史と、その想いが脈々と受け継がれとるんですよ。

 オレは、来年も、皆さんの想いを感じつつ、マウンドに上がります。
ダイエーさん、来年こそはオレたちは負けません。王者としてふさわしい姿でいてください。
近鉄さん、若手投手と野手のフルメンバーがガッチリ揃ったあなたたちと戦うのが、楽しみです。
ロッテさん、ボビーの就任で意識改革、課題だったメンタル面が克服されれば
来年は本当に怖い存在になりそうです。
日本ハムさん、移転、そしてオフの大補強。
札幌の街にハムが根付くか、来年熱い目で見守りたいと思います。
そしてオリックス。中村・伊原就任で変われるか。緻密な野球を覚えて古豪の復活に期待したい。
 みなさんの、そしてオレの愛しつづけてきたパリーグは、来年も絶対に面白くなります。
プロ野球全体もそうです。みなさんのその心の中の熱い想いがある限り、絶対にプロ野球は滅びないんです。
そのプロ野球で、皆さんの思いを背負ってプレーできる選手であることを、オレは誇りに思います。


 また、球場で会いましょう。

36の追記

2003年11月12日

許銘傑のオレが豊田さん!第36回

セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下陳さんの訳)

 アジア予選、オレの力投を見てくださったでしょうか?
対日本戦、結果は大差で敗れてしまいましたが、オレは久々に調子がよかった。
打たれたとはいえ、全国中継でなかなかいいボールを放れましたし、
何よりもチャイニーズタイペイはオリンピック本選出場が
出来そうな気配になりましたから、まあよしとしましょう。
 それにしても、久々に146キロなんて快速球が投げられましたから、
オレが速球も投げられるということを思い出してくれたでしょう。
文化放送で渡辺久信さんがビックリしてましたが、
冗談じゃないぜ、2軍投手コーチ。 オレだってやるときゃやるんですよ。
来年はね、シーズン中はあなたにあんまり会わないですむように、今オフはバッチリ調整してきますよ。
石井浩郎さんともゆっくり話をしてみたいけれども、
昼間毎日話す時間があるなんてことのないように、頑張りたいと思います。
 戦ってわかりましたが、やはり日本の野球ってのはレベルが高いんですねえ。
ドリームチームを組めなかったなんて言ってる人がいましたが、バカ言っちゃいけない。
あれだってどこかの国の監督じゃないけども、まさに夢のドリームにあふれたメンバーでしたよ。
セカンドとサードが本職だったら、もっとよかったけれども、それにしたって強かった。
やはり日本とのレベルの差はまだまだあるなあという感じでしたよ。
それに比べて、韓国とはだいぶ差を詰められたかなあと思います。
日本とメジャー、台湾と韓国。これから好敵手となって、どんどん切磋琢磨していってほしいものです。

 アメリカもね、メジャーの選手はオリンピックに出さないなんて言ってる場合じゃないですよ。
アメリカ人のドリームチームを作って、名実ともに世界一に君臨すればいいじゃない。
その圧倒的な破壊力でもって、 野球大国としての存在感を見せ付ければいいじゃないの。
そういうの、アメリカは一番好きじゃないですか。
近いうちに、本当の意味での各国のドリームチームが激突する、そういう野球大会を見てみたいものです。
それが注目を集めれば、われらが台湾の選手ももっと知られていくでしょうからねえ。
陳金鋒とか粗いけどいい選手ですよ。彼のように(オレや張もそうですが)、
敢えて高いレベルに挑戦しようという情熱が あって頑張ってる選手ってのは、見てて気持ちがいいものです。
また、もっと上のレベルに上がろう、変わろうとする努力も美しい。

 最近のロッテなんか、見ていてそれを感じますよ。
あれだけ予定調和の権化みたいだったチームが、バレンタインは呼ぶわ、
新庄さんや村松さんは取ろうとするわ、タラバガニは呼んでくるわ、 強くなろうと必死じゃないですか。
いきなり変わらなくてもいいんです。変わろうとし続ければ、いつかほんとに変われるんですよ。
夢はあきらめない限り実現するんです。
阪神を見なさいよ。荒療治もやったけれども、勝てばやっぱり気持ちがいいんですよ。
日本ハムもそうでしょう。はじめは三沢さんの一発ギャグだと思って笑ってましたが、どうも本気ですよありゃ。
前、優勝争いをしているときにヒルマンがマジで諦めていないから怖いと言いましたが、
どうやらその病気がフロントにも伝染したらしい。
来年のペナント、パリーグは底が上がって面白くなりそうじゃないですか。

 でもね、上のチームが下がってきちゃイカンのですよ。
先週はまるまる小久保さんの話に費やしましたが、 ダイエーの選手たちは怒り狂っとるじゃないの。
優勝旅行にも行かないと言い出すなんて、むちゃくちゃですよ。
去年の西武が人心崩壊だのなんだの言われてましたが、あんなのメディアが勝手に書いてただけでしょう。
今年のはそんなのとは比較にならんぐらい深刻な問題ですよ。
どうなっちゃうんですか、日本一のダイエーホークスは。
何事もそうですが、現場の意思と裏方に乖離があると、ロクなことにならんのですよ。

 ローズなんかもっとそうでしょう。
ナンボ何でもおかしいと思ってたんですよ、ローズが巨人に行きたがるなんて。
球団が複数年を意地でも認めない、ということに関しては、
おいおい仮にもローズ相手に何をこだわっとるのという感じでしたが、
何で巨人がもう取ることになってるのか、ちっともわからん。見てみると、年俸が払えるのは巨人だけだという。
ローズがそんなに金にこだわるわけがないと思ってたら、やっぱり代理人の存在でした。
 あのねえ、確かに代理人は法的に認められてますよ。もちろん、それは大いに使えばいいんです。
選ばれた代理人は、選ばれたからには選手のために全力を尽くすのが仕事です。そこまではいい。
でもね、何も本人が求めてないことまでやらんでもいいんです。
交渉をうまくやって代理人としての実績を上げたいのはわかりますが、
本人の知らんところで勝手に退団しちゃってどうするんですか。バカバカしいにもほどがある。
 ナベツネさんにも一言言わせてくださいよ。代理人が毎日より朝日より嫌いなアナタでしょう。
なんで「ローズは代理人抜きで交渉しろ」と言わんの。
「代理人を使わないと交渉できないような選手はイラン」と言えばいいじゃない。
相手がローズだから、外国人だから言わないってのはナシですよ。なにが「欲しいね」ですか。
 「ローズが代理人抜きで近鉄と交渉して、それで近鉄と決裂したら獲得を目指す」、
これなら筋が通ってますよ。
認められている代理人という制度が嫌いだというのは、ナベツネさんの勝手だから好きにすればいいですが、
ローズが巨人に来そうだから、近鉄が嫌いだからという理由で代理人の弊害が出てもほっかむりして、
私ゃ何にも見てません、ってなことをやってるからアナタは利益ばっかりで動いてるように見られるんですよ。
 アナタの行動力、影響力には敬意を表したい。巨人が大好きだというのもわかります。
一記者からそこまでの地位になるには並々ならぬ努力があったことでしょう。
それは素直にすばらしいと思いますよ。
でもね、頼むから言動に一貫性を持たせてくださいよ。
長い目で野球を後世まで愛されるスポーツにしようとしてくださいよ。
悪いことには自分の利益になることでも悪いと言ってくれたら、オレはこの人を見直すんだけどなあ。

 とりあえずね、オレが今望むことは、ローズが今の代理人をクビにして、
別の代理人を雇うか、自分で交渉してくれることです。
去年のカブレラだって、そうやって契約したんですから。
日本語だってしゃべれるんだし、通訳だっているんだから何も代理人なんかいらんのです。
少なくとも、代理人が「代理」以上の権限を持つなんて、害悪以外の何物でもない。
近鉄ファンも、パリーグファンも、みんな近鉄のタフィ・ローズを愛していたじゃないですか。
誰に一番必要とされているのか、ローズにはもう一度考えて欲しい。
日本人よりも日本人の心を持った「狼主」の、大阪魂を見たいものです。

 話は戻りますが、代表でのカズオさんは生き生きとプレーしてましたねえ。
あんまり生き生きしすぎて、いつも以上にキッチリ帳尻合わせのバッティングをしてました。
でもね、やっぱり日本を代表するショートストップであることは間違いない。華もあります。
オリンピック本選でも、オレはカズオさんのショートが見たいですよ。
あくまでオレ個人の希望ではありますが、やっぱりライオンズに残って欲しいなあ。
激動の今オフ、果たして各球団の思惑がどうなるのか。
東西対抗も終わった今(鳥越さんのサヨナラホームランでの敵味方、
お客さんも含めて満座の大爆笑、あれがパのいいところですよ)、
来年のシーズンがどう展開されるのかが、今から非常に楽しみです。

36の追記

2003年11月05日

許銘傑のオレが豊田さん!第35回

セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下陳さんの訳)

 オレが毎週ここに書かせていただくようになってからはや8ヶ月ですが、
最悪の事件が起こってしまいましたねえ。オレはもうガックリとして声も出ない。
ニュースを聞いた瞬間、オレは呆然と立ちすくんでしまいましたよ。ナゼだ!と叫んでしまいました。
それ以降気がふさいでしまって、もう何する気力もないですよ。
もう、ドッと疲れてしまって、茫然自失といった態です。
 毎週オレのコラムを読んでくださっている読者の方々にも、きっと同じ気持ちの人がおられることでしょう。
もちろん、小久保さんの巨人への無償トレードの件です。

 オレにはね、もちろんこのトレードの真相がどういうものなのかわかりませんよ。
でも、そんなことはどうでもいいんです。
とにかく、小久保さんがいなくなった、そのことがオレにとってはショックなんです。
だってそうでしょう。背後にどんな事情があるか知りませんが、
1チームの四番打者が無償で別のチームに譲渡されるなんて、これがオオゴトでなければなんですか。
 ましてね、小久保さんといえばダイエーの精神的支柱ですよ。
今年ダイエーがあれだけ強かったのだって、
他のみんなが小久保さんに心配かけたくないからって必死にやった結果じゃないですか。
 いなけりゃ勝てないチームリーダーなんて、真のチームリーダーじゃないんです。
いないときこそ、みんながしゃかりきになってその穴を埋める、
そういうのを本当のチームリーダーというんです。
小久保さんは、そういう意味ではとびっきりの、最高のチームリーダーだった。
どう考えても、絶対にホークスから出しちゃいけない人材だったんです。

 今年一年、小久保さんはリハビリに励みながらも、
日本で快進撃を続けているチームのことをずっと気にかけていたでしょう。
もちろん、チームのみんなは小久保さんのことを思って、
小久保さんに笑われないように、小久保さんに喜んでもらえるように必死でやったでしょう。
その結果が、日の出の勢いの阪神タイガースを打ち破っての日本一だったわけです。
みんな、それがわかっていたから感動した。オレも、それに大いに感動しました。
 その感動から、わずか1週間しか経ってないんですよ。なんでこんな悲しいニュースを聞かなきゃいかんの。
このトレードが、球団主導であっても、小久保さん主導であっても、巨人主導であっても、
いずれにせよこんな悲しい話はない。
頼むから,ウソだといってくれ、ウソだといってくれという気持ちでいっぱいです。
 それにしても「ステップアップしたいから巨人」という小久保さんの理屈にはオレは頭をひねりましたよ。
ステップアップしたいから最下位のオリックス、横浜を優勝させたい、
ステップアップしたいからずっと優勝してないロッテを優勝させたい、
ステップアップしたいから金の無い広島に無償トレードで行って優勝させたい、というならわかりますよ。
なんで巨人なのかが、少なくとも小久保さん主導のトレードだとするならば明確に見えてこないんです。
 足を痛めている小久保さんのこと、DHのあるパリーグならまだしも、守らなきゃいかんセリーグの、
しかも戦力が有り余ってる巨人に行くなんてのは、やっぱり不審の念は免れんでしょう。
あちこちで、裏取引の可能性が取りざたされていますがね、これはそう疑われてもしかたがないですよ。
古今東西トレードは球界の常ですが、こんなトレードはオレは見たことがない。
松中さんだって、城島だって和田クンだって、まさに晴天の霹靂といった感じだったでしょう。
普通に考えれば、到底ありえるトレードじゃないんですよ。

 ウラに本当に何かがあるのかないのか、オレにはわかりません。
タモリフジじゃないんだから、知りもせんことを憶測では書けない。
でもね、これだけは言えますよ。小久保さんはダイエーを出て行かなくてもよかったんです。
誰が悪いんだか知りませんし、探すつもりもないですが、
小久保さんはダイエーにいてよかったはずの人間なんです。
逆指名までしてダイエーに入った小久保さんが、FAを1年後に控えて、それでも巨人に出て行った。
小久保さんの意志であったにせよ、そうでなかったにせよ、
「小久保さんを出て行かなくてはいけない状況にした」原因を、 オレは本当に呪いますよ。
1年や2年で取り返しのつく損失じゃないんです。

 オレとしては今確定して出ている情報かしか言えないのですが、
とりあえず高塚球団社長のドサクサ紛れのコメントはちょっとひどくないかねえ。
「井口と小久保は違う。絶対に出すわけに行かない」こりゃないでしょう。
井口と小久保は違う、ってそんなバカな話がありますか。
仮にも自分の球団の選手、軽重をつけるなんてことをやっていいわけがない。
こんなことを言われたら、井口さんはどんどん居づらくなっちゃうじゃないの。
この発言は見方を変えればね、球団が小久保さんと井口さんをテンビンにかけて
井口さんを取ったともとれますよ。
ダイエーの選手のコメントを見る限り、選手は真相を知らないんでしょう。
疑心暗鬼に陥った選手たちが、井口さんを責めるなんてことも、ないとはいえない。
 こんなことをやっとったらね、チームはボロボロになってしまいますよ。
仮にも日本一チームの4番だった、あの責任感の強い松中さんに、
「ファンの皆さんには悪いが、連覇をする気持ちが薄れた」
ここまで言わせる球団ってのは、いったい何なんですか。
オレはね、いかなる事情があってもこのトレードには納得できません。
パリーグの選手として、プロ野球の選手として、
そして何よりも一プロ野球ファンとして、こんなことがあっちゃいかんのです。
 オレは感情だけでモノを言うのは好きではないですが、
理屈で納得できない上に、感情も怏々として愉しまず、といったこのトレードは
近年プロ野球界一番の大波紋じゃないですかねえ
(個人的には、黒い霧にも匹敵する球界の大事件だと思いますよ)。
この件に関してはね、誰に責任があろうと、二度とこういうことを起こしてほしくない。
小久保さんだって、それは重々わかってるはずですよ。ファンにあれだけ愛されていた小久保さんだもの。 あの美しい軌道のソロホームランを、もう福岡ドームで見ることができないのかと思うと、
オレは泣けて泣けて仕方ない。 また、パリーグが一人貴重な人材を失ってしまったんですねえ。
 パリーグはレベルが低いというのは、オレの一番嫌いな言葉ですが、
こんなことをやっとってはね、そりゃレベルも低くなりますよ。
オレたち選手が一生懸命パリーグを盛り上げようと頑張っているのに、
その稼ぎ頭のダイエーがこれだものねえ。
本当に、本当に、オレは二度とこんなトレードを見たくはない。
小久保さん、巨人でパリーグ魂を見せつけてください。
そして、いつかはダイエーに、パリーグに戻ってきてください。あなたは、いつまでもパリーグの星です。

 さて、もう今週書こうとしていたアジア予選のことなんか消し飛んでしまいましたが、
台湾のエース蔡仲南がケガをしてしまい、 オレと張は日本戦に登板することが濃厚になりました。
プロ野球選抜とジャパンの試合、見てましたが どうもバラバラですねえ。
勝つんだ、という気迫が見えない。小笠原さんなんかどうしちゃったんですか。
カズオさんも、二人もポジションからどけてるんですから、エラーなんかしちゃイカンよ。
オレたちチャイニーズタイペイもね、万全の日本と戦うから楽しみなんじゃないですか。
もうすぐ決戦ですが、それまでには長嶋サンはじめコーチの皆さんが、
王者日本に戻してくれることを期待しています。
それでこそ、倒し甲斐があるというもの。巨人と日本は王者であるべし、です。
王者は王者らしい、疑念が残らない威風堂々とした野球を見せてくれるように、
日本と来年の巨人には期待しましょう。

36の追記

2003年10月29日

許銘傑のオレが豊田さん!第34回

セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下陳さんの訳)

 今週はまず、ダイエーホークスの見事な戦いぶりに賛辞を送らなければいけないでしょう。
やっぱりね、オレたちパリーグ5球団を叩きのめしてくれたオレたちのダイエーは強かったですよ。
少なくとも本拠地では全勝。胴上げ投手はルーキーの和田クン、MVPは2勝を挙げた杉内クン。
若い力で小久保さんの抜けた穴をしっかり埋めて余りある活躍をしたダイエーナインは、
ホントに素晴らしかった。
 オレはね、今回の一連の王さんのコメントを見てね、涙が出そうになりましたよ。
「パリーグの力を」「パリーグの面目を」何度この言葉が王さんの口から出たことか。
みなさんね、考えなきゃいけませんよ。王さんといえばONですよ。世界の王です。
868本です。ピッチャー鹿取です。早稲田実業→巨人軍、というエリートコースを歩いた王さんが、
いまやパリーグのメンツを守るために本気で戦ってくれた。オレはね、このことが嬉しくて仕方ない。
 たしかにね、王さんはもう長いことダイエーの監督をやっていますから、
そういう視点でモノをみるのは当たり前といえば当たり前なのかもしれない。
でも、何年もいたチームの歴史を捨てて、最後の最後にちょろっと
在籍していた巨人のOBとして物事を語る人も多いじゃないですか。誰とは言わんけれど。
そういう人たちに普段ガッカリしつづけているオレとしては、
今回我らがパシフィック・リーグのために戦ってくれた 王さんには、本当に感謝したい。
福岡ダイエーホークス、あなたたちはオレたちの誇りです。
 
 しかし、阪神も強かったねえ。甲子園での3連戦、ダイエーもよく粘ったけれども、
阪神のホームアドバンテージはやはりすごかった。
オレもテレビで聞いてて耳が痛くなるほどでした。
日本語は半分ぐらいしかわかりませんが、 歓声のすごさは言葉がわからなくても伝わります。
あの雰囲気で普段からやっとるセリーグはやはりすごいねえ。
パリーグファンの皆さん、負けちゃいられませんよ。
浅ましい観客水増し発表やちっちゃい人気取りに走っている球団、
明らかな偏向報道のメディアはもうほっといて(今回の一連の報道で、オレは本当にメディアに呆れました。
都合のいいときだけ王さんをちょこっとひっぱりだしてきて、あとは例によって星野星野。
どっちが勝ったんだかわかりゃしません。逆に東尾さんや大島さんの解説は痛快そのものでした)、
皆さんの力でスタジアムを満員にしましょうよ。
スタンドにいるだけで対戦チームにプレッシャーを与えられるような、そういう応援をしなきゃいけません。
 単にミーハーな人気でファンを増やそうっていうんじゃありませんよ。
それじゃ、和田・新垣人気でパリーグの人気を立て直せなんて言ってた
テリー伊藤さんと変わらない(テリーさんね、シリーズを見てたか どうか知りませんが、
ダイエーは和田・新垣人気に頼らなくたって球場は常に満員なんですよ)。
ロッテを見なさいよ。ドラフト選手の入団拒否の本家本元だった千葉ロッテマリーンズは、
「ロッテ以外なら社会人に行く」なんて選手が出てくるぐらいの球団になったんです。
あすこのフロントはそんなにすごくいいわけでもない(前よりはだいぶマシになりましたが)。
それでも、そういう選手が出てくるようになった。
これはひとえに、ファンの地道ながら熱烈な応援のおかげといっても過言ではないでしょう。
ファンの人たちの地道な努力が、最終的には球団を変えることが出来るんです。

 小手先の人気取りじゃない、勝とうが負けようが応援し続ける本当のファンだということを
応援に行くことで示しましょうよ。
オレたち選手もね、お客さんがたくさん入ってるときには燃えるんですよ。
そりゃプロだもの、誰も見てないところで 野球をやるより、
みんなに注目されながらやるほうが力を出すに決まっています。
これだけパのレベルが低い、低いと言われ続けながらも
パリーグの6球団を応援し続けてくれた皆さんには、本当に感謝しています。
おかげさまで、我らの代表福岡ダイエーホークスは、
素晴らしい戦いぶりで日本一のチームになりました。
今年のシーズンは終わりましたが、来年以降、みなさんがもっともっと球場で、
オレたちの全力プレイを見てくださるように、お願いします。

 さあ、日本シリーズも終わり、いよいよ本格的にオフシーズンです。
オレや張もつかの間の休みを楽しんで、 また日本に帰ってきました
(桃園中正空港での、オレが維娟を抱いてる写真をごらんになりましたか?
維娟はめちゃくちゃかわいいでしょう)。
これからは、アジア予選の季節ですよ。長嶋ジャパンもなんだかすごい陣営ですねえ。
1日とのプロ選抜との壮行試合がお披露目となるわけですが、プロ選抜もなかなかのメンツがそろってます。
なんたって、あんな色のグラブで投げる三井さんまでいますからね。
こういうときはドカーンと景気よく打たれて、 代表チームに勢いをつけてあげればいいんです。
三井さんはけだし適役でしょう、あんな色のグラブなんですから。
オレたちはそれを見てじっくり研究させてもらいますよ。台湾代表は打倒日韓で燃えてますからねえ。
張もめずらしく気合が入ってます。
「必ず勝つぜ、イッツマイウォー」なんてしょうもないことを言ってましたが、目は本気でした。
 やっぱりね、野球ってのはアジア人のスポーツですよ。
W杯もそうですけど、こういうイベントをもっと盛り上げて、アジア全体のお祭りにしなきゃあ。
そのためには、やっぱり日本シリーズのような、いい試合をしなきゃいけない。頑張りますよ。

 ポストシーズンに何もない選手は既に秋季キャンプに入っています。
この時期にやらなきゃいかんのはまずオーバーホール。
そして、来季に向けての秘密特訓みたいな、そういうのをやるのもこの時期の仕事です。
日本ハムの実松クンが、なんだか両打ちの練習をしてるみたいじゃないですか。
いいことです。どんどんやったらいい。
キャッチャーとしての素質は素晴らしいんだから、あとは打てれば完璧ですよ。
わざと空振りしてる場合じゃないんです。
実松クンが打てるようになれば、ハムは怖いですよ。
選手個人個人で、目標をキッチリ持って、自らの技能に磨きをかけなければいけません。

 さて、カズオさんがついにFA宣言ですか。 
大輔も言っていたけれど、カズオさんってのはナンバーワンでなくオンリーワンなんです。
代わる存在なんかいるわけがない。中島がいくら期待株だったって、
いきなりカズオさんの穴なんか埋められませんよ。
チャンスでいまいちぱっとしなくても、どこで打ったのか知らないうちに3割30本打っていても、
落ちる変化球にフォームが崩れて空振り三振でも、 それでもカズオさんはカズオさんですよ。
ライオンズの宝、パリーグの宝、日本球界の宝です。オレたちとしては、やはりライオンズに残って欲しい。
 でもね、カズオさんには妙な惑わされ方をしないでほしいんですよ。
最終的にはカズオさんと、美緒さんで決めてほしい。
去年の松井秀喜さんもそうでしたが、メジャーに行かなきゃいけないみたいな空気を作っちゃイカンよ。
ノリさんはもっとひどかった。
関西のメディアが揃いも揃って、阪神に来なきゃヘタレって言ってたでしょう。
「こうあってほしい」と「こうあるべきだ」は全然違うものなんですから、
自分たちの勝手な願望を既成事実のようにするのを、メディアはイイカゲンやめなきゃイカンよ。
カズオさんが本当にメジャーに行きたいと思って行くのなら、オレは心から応援します。
カズオさんには、「自分がどうしたいか」ということを よく考えて、その心のままに従ってほしいですねえ。誰の人生でもない、カズオさんと、美緒さんと、遥南ちゃんの人生なんですから。
36の追記

2003年10月22日

許銘傑のオレが豊田さん!第33回

セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下陳さんの訳)

 日本シリーズが、ちょっと妙な感じになっていますねえ。
1戦目は僅差でのサヨナラゲームでしたが、2戦目はダイエーの圧勝。
あそこまでのワンサイドゲームになるとは、オレは思わなかったなあ。
オレはパリーグの選手として、どうしても追いつけなかったダイエーを応援してますから、
一昨日は家でカミさんと維娟と一緒にメガホンダンスを踊っていました。
 カミさんが「ダイエーはよく打つわね」というので、
「オレは今年はこのダイエーから1点も取られてないぜ」と言ったら、
尊敬のマナザシでオレを見てましたが、まあウソではないのでいいでしょう。
家族の絶対の信頼がなければ、男ってのは外で戦うことなんかできんのです。
維娟ももう1歳になりましたが、ようやくしゃべるようになった。
自分の娘だから言うわけではないですがね、めちゃくちゃかわいいんですよ、維娟は。
将来は香港で国際派女優にしようと思っていますよ。
とにかく、娘とカミさんの笑顔を見るために、オレは頑張ってるんです。
 話がそれてしまいましたが、日本シリーズは、ともかくいい試合をしてもらいたい。
でも正直ね、日本全国のライトなファンや阪神のことしかやらないメディアにはね、
これぐらいでいい薬ですよ。
「星野星野、阪神阪神、あとは一切知りません」なんてやってたのが、
「ダイエー強いぞ」、という空気になって来ましたからね。
川崎クンだってすごいすごいとオレは言っていたでしょう。
城島だって、あれだけ打つのはパリーグファンならみんな知っていたことですよ。

 一番痛快なのは、2戦終わって解説者たちのコメントが一変したことですよ。
ここ最近、二言目には「レベルの低いパ」と 壊れた蓄音機のように連呼していた人が、みんな黙っちゃった。
オレはね、本当にこういう人たちを軽蔑しますよ。
本当にレベルが低いと言うんなら、ダイエーが勝とうが負けようが言い続ければいいじゃない。
しかも、まだシリーズの結果は出ていないんですよ。
今まで2年3年それだけを論拠に オレたちパリーグを誹謗し続けてきた彼らが、たった2戦で黙っちゃった。
もちろんそれだけの力を見せ付けたダイエーホークスには 感謝と賞賛の声を送りたいとは思いますが、
それ以前にたった2戦で自説を引っ込める彼らに、オレはもううんざりしちゃいましたよ。
しかも彼らは、「レベルが低い」だけじゃない、「レベルが低いから面白くない」と言っていたんですよ。
今のダイエーの野球は面白くないですか?投手陣もいい、足もある、パワーもある。
ズレータや城島が一振りすれば、 ボールはピンポン球のようにスタンドインなんです。
しかも、パリーグにはその手の選手はゴロゴロいるんですよ。
カブレラ、小笠原さん、ノリさん、ローズ、ホセ。当たれば飛んでく系の選手はたくさんいます。
みんな今までの人生で「打つ」ことにおいて鍛錬を欠かさなかったからそれだけ打てるようになったんです。
それを、「投手のレベルが低いから」なんて片付けてた不勉強な解説者たちは、
どう説明してくれるんですかねえ。
彼らの手にかかれば、ズレータなんてのは全打席三振してもおかしくないぐらいの
実力しかなかったはずなんですけどねえ。
 鳥越さんに触れるメディアが少ないのも、オレにはわからんなあ。
オレに言わせりゃね、ここまでで一番のキーマンですよ。
鳥越さんが打てばダイエーは負けないというのは、
今年のダイエーの中ではかなりメジャーな「法則」だと思いますが、 誰も取り上げないんだものなあ。
オレは、初戦鳥越さんが犠牲フライを打った瞬間にダイエーが勝ったな、と確信しましたよ。
この手の「流れ」とか「法則」ってのは見た目が面白いし、結構本当に流れを左右することがあるから、
オレは結構好きなんです。
鳥越さんは普段打たないから面白いんですけどねえ。もっと取り上げて欲しいなあ。

 さて、もういまさらの感がありますが、星野監督までお辞めになるんですか。
1年で7人も監督が代わるというのはね、これはやはり異常事態だと思いますよ。
しかもそのまえに大島さんがやめたり、森さんがやめたり、星野さんがやめたり、
東尾さんがやめたり、仰木さんがやめたり、長嶋さんがやめたりしてるでしょう。
この3年で、監督がほとんど代わってる。代わってないのはダイエーと近鉄とヤクルトと広島だけです。
残りの8球団が、とっかえひっかえしてるわけでしょう。
この前は長く我慢したロッテは、まだ後任が決まってませんが。
首脳陣戦略がね、どこも場当たりになってるんですよ。
結果を性急に求めすぎるし、育てることを考えない。
昔はね、青年監督がもっといたんですよ。今は一番若いのがヒルマンで、次が伊東さんでしょう。
若いと言ったって知れてますよ。
しかも、ただ若ければいいわけじゃない、若い監督を育てなきゃいけないんです。
育てるためにコーチに経験豊富な人をつけて、 試行錯誤しながら長期政権を築く。
そういう風にやっていかなきゃ、名監督なんて出来るもんじゃないんです。
 王さんを見てごらんなさい。ピッチャー鹿取から幾年月、ダイエーに移籍して、
生卵まで投げつけられながら、9年の修行ののちに、ようやくチームを花開かせた。
やや妙な選手にこだわるところはありますが、それでもスラッガーを育てる才能は素晴らしい。
 たとえば西武の黄金時代は、根本さんがチームをまっさらにして、
そこに「チームをつくる才能がある」ことがわかっている 広岡さんを投入したことから始まったわけです。
もちろん、そこにフロントも全面的に協力をした。
そして、森さんがそれを引き継いで、「勝ち続けられるチーム」を作り上げた。
だから勝ち続けられたわけです。

 ダイエーの今の隆盛は、根本さんがダイエーに行って、フロントを整備して、
いい選手を補強して、王監督をガマンして使ったことから生まれたわけです。
やっぱりね、本当に強いチームと言うのは、いい選手をいっぱい取ってきて、
その選手にきちんと働いてもらえる環境をつくって、
いい監督になれる人材を育てて、そうやって作っていくものなんですよ。
だから、フロントは野球を知っていなきゃいけない。
ゼニも出さない、口だけは出す、結果を出さなきゃすぐ代える、とそういうフロントばっかりの現状じゃ、
一時的には勝っても長期的に強いチームを作り上げることは出来ないんです。
 お客さんは阪神以外のチームでは勝たなきゃやってきません。
観客が入らないからお金が入らない、 お金が入らないから補強もしない、っていうんじゃ
いつまで経ってもチームは親会社のお荷物ですよ。
抜本的な改革をして、いい選手をどんどん獲る。そして、選手には最高の環境で野球をやってもらう。
そして、監督については、育てるのか即戦力なのかしっかり考えてから選んで、
まだ若いのならじっくり腰をすえて育てる。
各球団が目先の利益にこだわらずに、長期的なチーム作りをしてこそ、
初めて素晴らしいチームが出来るんです。
最初の投資分なんて、人気チームが出来ればすぐ回収できますよ。
おのおのの球団が、自分たちこそプロ野球を変えて、新世紀の球界の盟主になるんだ、
と切磋琢磨していくことを、オレは期待してるんですけどねえ。

 さあ、きょうは中止で水が入りましたが、明日からは甲子園でシリーズの続きです。 
阪神もこのまま終わりはしないでしょう。
ダイエーもパの面白い野球を、もっともっと全国に知らしめてほしいと思います。
2003年日本シリーズ、期待して見ていましょう。

36の追記

2003年10月15日

許銘傑のオレが豊田さん!第32回

セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下陳さんの訳)

 ファンの皆様の暖かいご声援のおかげで、今年もパリーグ公式戦がつつがなく終了しました。
これから秋季キャンプを経て、つかの間のオフになるわけですが、この時期の過ごし方が肝心です。
オレは昨年のオフ、台湾でのんびり太公望と洒落込みました。
心身共に癒されましたが、まさか今年ここまで期待に応えられないとはねえ。
昨年9勝だったので今年は悪くても10勝は行くだろうと思ってましたが、
首筋が薄ら寒くなるぐらいの大不調、
ファンの皆様にもだいぶご心配をおかけして、申し訳ありませんでした。
 このオフはね、オレはやりますよ。走り込みを中心に、みっちり体を作ろうと思っています。
当面の目標としてアジア予選がありますが、これも頑張らんとねえ。
オレという人間を産み落とし、育んでくれた台湾の大地、国家に恩返しをしなきゃいけません。
まあ、見ていてくださいよ。
台湾の野球のレベルが着実に上がってるということを、みなさんにお見せしましょう。

 そのオレの母国、台湾ですが、いま台湾では總冠軍賽(台湾シリーズ)をやっています。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、台湾の職棒(プロ野球)は前後期の二期制をとっています。
前期は興農が、後期は兄弟が優勝しましたが、
その2チームでシリーズを行い、台湾一を決めるわけです。
兄弟ではみなさんおなじみの横田さん、中込さんが大車輪の働きをしました。
横田さんは西武から阪神に移った時に手術をしたんですが、
おかげで今はスイスイ投げられているそうです。
おかげで、今年は16勝3敗の圧倒的な成績。
中込さんもいかにも中込さんらしい、豪快な体と繊細なコントロールで 防御率は2点台の半ばです。
特に後期は、兄弟象が本当に圧倒的な強さを見せ付けました。
 いまの日本球界と台湾球界の関係は、その昔のメジャーと日本の関係に
そのまま置換することが出来ます(韓国はパワー路線ですから、ちょっと毛色が違います)。

 かつて、アメリカから日本に来たのは、
アメリカで通用しなかった選手やもう力が衰えた選手ばっかりでした。
それが、ウォーリー与那嶺さんやらスペンサーやらの技術を日本人が学び、
そのたびごとに一歩進んだ野球を覚えた。
首脳陣も、牧野茂さんやなんかがわざわざ
ベロビーチにドジャースのキャンプを見に行ったりなんかして、
一流の戦術を身につけるようになったわけです。
そうして、日本は着々と力をつけ、
野茂さんやイチローさんや松井さんがいまああやって活躍できるようになったわけです。
 オレはねえ、日本と台湾球界の関係も、これをなぞってほしいと思うんですよ。
言っちゃ悪いが、今はまだまだ台湾は日本の足元にも及んでない。
日本の二軍か、ヘタをすれば二軍のちょっと下のレベルぐらいです。
でも、かつては郭泰源さん、郭源治さんやなんかもいましたし、張もいます。不肖ながらオレもいる。
クビになっちゃいましたがダイエーの陳文賓さんだっています。
基本的な能力においては決して全面的に劣っているわけではないんです。
いまの台湾球界に足りないのは
「ポテンシャルを最大限生かす技術」ですよ(細かいプレーが必ず要求される野手より、
より原始的でポテンシャルだけで勝負できる投手のほうが通用しているのは、その証拠です)。
日本だって、科学的なトレーニングや高度なピックオフプレーやなんかを覚えて、
ようやく一流の野球国になったんです。 
 だから日本の選手にはね、機会があったらどんどんアジアの国々に
野球をやりに行って欲しいんですよ。
そこの国々に、日本の進んだ野球を体で見せてやって欲しい。
高いレベルを求めてメジャーばっかり行くけど、
レベルが低い他の国には絶対行かないって言うんじゃ、片手落ちもいいところですよ。
 かつて日本は大東亜共栄圏を作ろうとしましたが、オレは野球の大東亜共栄圏を作りたいんです。
頭を使うことが好きなアジア人に野球は向いているんだから、アジアの国々で切磋琢磨しあって、
最終的にはアジアンシリーズやアジアンリーグなんかを
定期的に開催できるようになったら、面白いでしょうねえ。
いつまでも呉下の阿蒙にあらず、男子別れて三日、刮目して待つべしです。
台湾が日本野球を脅かす日が、もうすぐ来ますよ。

 さて、ここのところ毎週ユニフォームを脱ぐ人の話をしてますが、
山本功児監督の最後の試合の話を聞いて、オレはジ〜ンと来ちゃいました。
この人はね、いつも言いますが本当にいい人なんですよ。
熱血漢で、人情家で、親分肌です。古き良き野球人という感じですよ。
時々妙な采配もしてましたが、
マリーンズを、マリーンズの選手たちを、マリーンズのファンの人たちを、本当に愛していたんです。
自分の最後の試合の日、なぜかこの人は5年も指揮をとりましたから、さぞかし感慨深かったでしょう。
5年間の思い出を噛みしめながら試合して、おとなしく胴上げされてれば絵になったんです。
しかし、この日の朝3人のコーチが突如解雇を通告されたと聞いて、この人が怒った怒った。
普通ね、自分の最後の日に怒ったりなんかしませんよ。それでも、最後に言わずにいられない。
いいですねえ。だからオレはこの人が好きなんです。
挙句に、最後にチームメイトに言った一言が
「胴上げは次の監督で優勝した時にやってあげてくれ」。カッコいいじゃないの。
巨人の2軍ヘッドをやられるようですが、この人には是非パリーグ魂でやってほしいなあ。
いつかはまたロッテに戻ってきて、 采配以外のなにか別のことをやってほしいと思います。

 同じロッテの橋本武広さんも、ついに引退ですか。寂しいなあ。
オレはね、この人には昔励ましてもらったことがあるんです。
日本に来て自信をなくしていたオレに、橋本さんは声をかけてくれました。
オレは橋本さんの度胸満点のピッチングを見てましたから、
「あなたにはわからない悩みでしょう」と言ったら、
なんと橋本さん「オレも昔はマウンドに立つのが怖くて仕方がなかった」と言うんです。
後年あの小さい体で度胸満点のピッチング、
毎年毎年並み居る左の強打者をバッタバッタとなぎ倒した橋本さんも、 昔は気弱だったそうなんです。
話の内容は詳しくは忘れましたが、とにかく、あの橋本さんが気弱だったというだけでオレには衝撃だった。
 小心を乗り越えた橋本さん、526試合連続救援登板という日本記録を打ち立てましたが、
この人が引退するというのに、 ロッテ球団は何もしてあげないというんです。
そりゃね、ロッテではあんまり役に立てませんでしたよ。
でも、この人はロッテの、というよりパリーグの、球界の功労者じゃないの。
引退試合とか、何かしてあげられなかったんですかねえ。
せめて最後に古巣の西武やダイエー相手に投げさせるとか、そういったシーンが見たかった。
橋本さんはね、昔「最後の最後、一試合だけ先発させてもらおうかなあ、
でもやっぱり、リリーフで終わったほうがオレらしいかなあ」なんて言ってましたよ。
その唐突な選手生活の最後も、橋本さんらしいといえば橋本さんらしかったのかもしれないけれども、
突然に選手生活を終えて、「ハイ、サヨナラ」というにはあまりにも大きな存在でした。
これからは、是非後進を育てて欲しい。
 そう、オレがさっき書いたように、プロで得た貴重な経験を、同じプロの若手や、
地元青森の子供たちに、どんどん伝えていってもらいたい。
それこそ、「つなぎ役」に徹した彼の投手人生の、
新たな役目「世代のつなぎ役」ではないかと、オレは思います。
まさに「小さな大投手」、橋本武広さん、本当にお疲れ様でした。
36の追記
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。